木村屋製パン店(東京都・府中市)

昭和から平成へ、
対面販売を守り続けるパン屋さん
府中市分倍河原にある木村屋製パン店は、
先代が高田馬場木村屋の暖簾分けで独立
息子さん夫婦が跡を継ぎ
家族4人で営む、まちのパン屋さんです。

▲2012年にリニューアルしましたが
「対面販売」を頑固に継承
ショーケースには
ドッグパンを使ったお惣菜パン、
揚げパン、菓子パン……うーん、
どれにしようか迷ってしまいます。

▲お客の多くはそれぞれ目的の
パンを求め訪れます。
カスタードクリームやバタークリームは
創業時より変わらず毎朝手作り。
人気は、やっぱり総菜パン。
パン生地は歯切れの良さと軽さが特徴です

▲人気パンいろいろ。
左下から時計回りに
創業当時からのロングセラー『ねじりパン』
手作りマヨネーズの『たまごサンド』
冷凍するとさらにおいしいと人気急上昇中の
『コーヒーあんぱん』
ニンジンを練り込んだ『ニンジンパン』
名前にグッとくる『UFOパン』

▲『焼きそばパン』は不動の一番人気
パン屋とは、景気に左右されない商売
ご主人と先代に
昭和40年の創業当時を教えてもらいました。
「ジャムパン、あんパン、クリームパンが
それぞれ15円、食パンは1斤で35円。
ひとりが10個、20個買っていく、
そんな時代でしたね」
それに続けて先代は
「いつの時代も、パン屋は
景気に左右されない商売ですよ」
と一言。
景気の良い時も悪い時でも
お客さんはパン屋を訪れる。
いつも信頼され必要とされるのが
“まちのパン屋さん”たるゆえんなのでしょう。
「おこづかいを握りしめ子どもが、ひとりで
パンを買いに来てくれるのが何より嬉しい」
というご主人の笑顔も印象的でした。
(H25年8月15日号掲載)
【ショップ情報】
住所:東京都府中市南町1-6-56
7:00~19:00
火・月1回水休